暑い日が続いていますが、本日も撮影とアルバム作成にエンジン全開。
フォトグラファーの中薮です。
みなさまはどんな毎日を送っていますか?
本日は写真を撮る際にフォトグラファーが何を考えているかという事について話していきたいと思います。
結婚式では全く同じ事が起こりません。それぞれのお二人によって一つのシーンをとってみても全く違うものへと変わります。
例えば披露宴後半の今まで育ててくださったお父様、お母様へのお手紙を読まれる場面。
あるお客様は今までの感謝を言い涙をこらえながら必死に伝える。あるお客様では笑顔でありがとうを、そしてお父様お母様も笑顔でおめでとうを返す。また、あるお客様では嬉しさの笑顔と感謝の涙が一緒に溢れ出す事も。
決まりきったアングルからそのシーンを撮影し、一般的に良いとされる表情を残す。そんなマンネリ化された「作業」ではなく、こちらのお客様だと顔をくしゃくしゃにして笑ってる顔が印象的だなとか、とても大人な雰囲気なお二人は少しトーンを落としてシックなテイストがいいかななど、移りゆく時間の中でお二人らしい今を残す事に僕らは重きを置いています。
もちろん専門的な写真の仕組み、光の状態など写真の構成要素で大切な物はいくつもありますが。
先日1通の小包が届きました。僕が前撮りから当日まで撮影させていただいたお客様からの心温まるお手紙とお写真、そして掌に心地よい重みを感じる素敵なペンでした。
お式当日の楽しかった思い出話や、本当はむちゃくちゃ緊張してました!などの裏話まで教えていただきました。また、前撮りもしようかどうか迷っていたけど、振り返れば前撮りをして本当に良かったと御両親様とお写真を見ながらお話しされたそうです。
無理矢理なシチュエーションを作るのではなく、自然な感じのまま撮影を進めていく事でお二人が安心し楽しみながら前撮りやお式当日を過ごす事ができたのなら幸いです。
このようにお二人から直接お言葉をいただける事は本当に嬉しく、この仕事に誇りを持てる瞬間でもあります。いつも活発な僕ですが、しっとりと喜びを感じました。
全てのお二人に喜んでいただける様全力を尽くし今を残していく、日々出会いと勉強です。